着信記録にドキッとする。
昨日、サッカーの試合を観にスタジアムに行って、試合終了後スマホを確認したら、小一時間ほど前に義母からの着信記録が残っていた。
自分は電話が苦手で家族ぐらいしかかけないのだけれど、義母はわりとよくかけてくる。
その内容は他愛もないときもあるのだけれど、最近は義父の調子が少しずつだが下がっていて、食も細くなってきていることもあり、電話があると何かあったのかとドキッとするのだ。
これは、義実家も実家も同じである。
何しろ4人両親が健在で、義父に至っては90歳だ。
試合が終わってすでに午後9時を回っており、相方に
「どうしようか? 今折り返すべきか?」
と相談したら、
「うーん、何かあったんかな? まだ(時間は)ギリ大丈夫じゃない?」
と答えたので、帰宅する人のざわめきがまだ残るスタンドで、恐る恐る電話してみたら、すぐ義母が出た。
○○です、どうしましたか、と言うと、いや急ぎの用事ではないんだけど、ということで胸をなでおろす。
そして、続く言葉はこうだった。
「○○ちゃんが作ってくれてた親子丼を今日温めて食べたけど、本当に美味しかった」
「私が作る(親子丼の)味と全然違わなくてびっくりした」
「おじいちゃんもペロリと食べてしまったよ」
ただそれだけ、それだけ言いたくて電話したんよ、と。
この日、ホームで迎えた町田戦は、いろんな歯車がなんだかうまく噛み合わず、0-3の大敗を喫する。
しょんぼりして乾き切った胸の中を、
「ただそれだけ言いたくて、」
という言葉がゆっくり、ゆっくりとしみていくのがわかった。
「ありがとうございます」「嬉しいです」
と何度もスマホに頭を下げながら、つくづく思う。
ああ、自分は恵まれているんだろうなあ、と。
車で2時間ぐらいの少し離れた場所で暮らしているし、そういう距離感がいいのかもしれないけれど、今まで喧嘩したことは一度もない。
一昨日は早朝5時に家を出て(ただ暑いのがイヤというだけなので早起きはOK)、草刈りや買い物などの用事をして過ごした。
義姉が来るときは、よくお昼ごはんを作って持ってきたりしてくれていたので、今回はお惣菜をいろいろ買ってはいたが、何を血迷ったのかたまには自分も何かと前日に親子丼を作り、タッパーに詰めて持っていったのだ。
そして実は……料理があまり得意ではない。
(ココ大事)
照り焼きや煮物ではめんつゆやおでんの素が大活躍だし、何ならクック○○も今日の○皿もどんどん使っちゃうぜ、ひゃっはー。
そういう意味では、褒めてくれた義母に申し訳ないとは思うのだけれど、なんか本当に本当に、癒やされたのであった。
ありがとうございます。
なんかいろいろ今週もあるけど、がんばる。