立ち向かう楽観主義、ふたたび。

J2リーグ第30節。レノファ山口 VS ファジアーノ岡山

山口のホームグランドは、維新みらいふスタジアム。
前から「みらいふ」の「ふ」って何だろうな、と勝手に素朴な疑問を感じていたのだが、これは全くの勘違いで、
「Ishin Me-Life Stadium」
なのであった。申し訳ない。
ちくわぶ」の「ぶ」って何だろう、って言っているようなものだ(全然違)。

 

維新みらいふスタジアム。やってきたで!

維新みらいふスタジアム。やってきたで!

 

山口に来るのは3度目だが、いずれも湯田温泉に宿泊。
湯田温泉駅はスタジアムの最寄り駅から一駅なので、だいたい徒歩20~30分ぐらいか。


今回は日曜開催なので、その日に帰る人も多かったと思う。
電車で来るサポさんは、日曜日だと試合終了を見届けていては最終の新幹線に間に合わないのが、辛いところではある。

 

ただ、山口のアウェイは何だかあたたかい。
スタジアムDJさんが、

 

「……そして、一森選手と廣木選手、おかえりなさい!」

 

とふたりのことを紹介してくれた。
両サポーターから大きな拍手。

 

一森選手は3年前、廣木選手は今シーズンからファジアーノに移籍してきたのだけれど、一森選手はJFL時代から、廣木選手はJ3からと、ふたりともレノファのJ2昇格に貢献。
特に一森選手は、働きながらサッカーをやっていた時代もあったそうなので、山口への思いはひとしおだと思う。

 

でも、だからこそ、負けられない。

 

 

自分が山口に来た1度目は、レノファがJ1に上がった年の開幕戦(2016年)。
当時勢いのあった山口に先制されるも、なんとかドローに。
豪快な矢島選手のミドルシュートに、胸を熱くした方も多いだろう。

 

1-1の引き分け。アウェイでの開幕戦であった。

1-1の引き分け。アウェイでの開幕戦であった。

 

 

2度目は昨シーズン。
地鳴りのような「レ!ノ!ファ!」の大応援に加え、向こうのやりたいように鮮やかにやられて、完敗。
しょんぼりと肩を落としながら、湯田温泉までとぼとぼと戻って宿の温泉に浸かったんだったなあ。
(でもあのチャント好き)

 

 

湯田温泉には山頭火のマンホールがあるよ。

湯田温泉には山頭火のマンホールがあるよ。

 

 

そして、今回、まさに3度目の正直。
(個人的にだけれども)
今年はひと味もふた味も違うぞ!
監督だって戦術だって違うぞ!

というわけで、今節のJ2ベストゴールに選ばれた、仲間選手のオーバーヘッド(バイシクル)シュート。
うおおおおお!
何度見直しても、なんかすごい。
(語彙が貧弱すぎ)

 

 

youtu.be

 

こういうのは、漫画とかアニメで観るものだと思っていた(汗)。
(海外のすごいサッカーとかほぼ観ていません)

 

ヨンジェさんがペナルティーエリアに入れたボールが廣木くんかな、そこから関戸くんに渡り、キープして倒れながらも上田くんにパス。
すっと増谷くんへ渡ったボールは、柔らかい弧を描いて仲間くんへ。
待ち構えていた小柄なからだがしなやかにしなって、まさにジャストミート!
ダゾーンの解説者さんも思わず声が出る「素晴らしいゴール」だった。


そして、試合は0-1のまま後半に入る。

 


山口が次第にプレッシャーを強めてくる中で、裏に抜けたヨンジェさんがボールをうまく残したが、相手DFに当たってしまう。
しかし、相手選手のクリアは一番外側にいた仲間選手の足元に。
そのまま中に進入してタイミングをずらしたシュートが、たくさんいたオレンジ選手の間を縫ってゴールネットを揺らした。

ぬおおおおお! 2点目!
(立ち上がって踊る)
やっぱり、ひと味もふた味も違うぞ。

 

しかし、後半はむしろ山口のほうが押している雰囲気があったので、このままではすまないだろうなと思っていたら、やはり一発やられる。


外側に展開からのゴール前への巧みなパスは、濱田選手の寄せをうまくかわしたFW工藤選手の頭にドンピシャ。
前選手、ほんまうまいよなあー(口惜しい)。
スコアは1-2と1点差に迫る。
(観ているほうは)1点差はキツイーーー。

両GKのファインセーブもあり、そのままスコアは動かず。
やがて、足がつったらしいヨンジェ選手と交代でチェ・ジョンウォン選手が投入された。
FWに変えてDFなのだから、

 

「何としてもこの1点を守る」

 

ということなのだろう。
つまり、4バックを1枚増やして5バックということか。

 

だんだん寄せられなくなり最後までヒヤヒヤしたが、ゴール前のハラハラ混戦からの相手シュートは、一森選手の横に詰めていた武田将平選手が足を出してクリア。
ありがとうありがとう将平くん!


そして、次の瞬間ゲームセット。
ファジアーノは、霜田監督に変わってからのレノファから、初めての勝利をもぎ取ることができたのであった。

 

この、試合が終わった後の余韻を残すピッチが好き。

この、試合が終わった後の余韻を残すピッチが好き。

 

やっとやっと、山口アウェイで勝ち試合を観ることができて嬉しい。
祝杯をあげよう!
温泉入ってアイス食べよう!
(とても単純である)

 

コンビニに酒買いに行こう!

コンビニに酒買いに行こう!

 

さてさて。
この日はPRIDE OF 中四国の試合であった(岡山、鳥取、山口、徳島、讃岐、愛媛)。
観戦して現地のスタンプを押すと、名産品やグッズが当たるキャンペーンだ。去年はキーホルダーが当たった!


スタンプを押す場所を探していたら、アウェイサポのガラガラ抽選会が! 空くじなしなのは素晴らしいー。
去年と同じくしそわかめふりかけが相方に当たったけれど(自分はちょるるのクッキー)、本当はういろうを当てたかった(笑)。
山口のういろう、とってもおすすめ。

 


スタグル(スタジアムグルメ)は、迷ったけど去年と同じこれに。

 

 

バターチキンカレーとチーズナン。これ好きなんだよなあ。

バターチキンカレーとチーズナン。これ好きなんだよなあ。

 

そしてもうひとつ。


試合前のオーロラビジョンで流された、チームを支える主務・副務の方々の仕事を取材したVTR「ピッチ外のエースたち」、とても感銘を受けた。
レノファのスポンサー、マエダ商事さんが「がんばっている人に応援を」というテーマで毎年作られているとのこと。
毎回、全国で流れたらいいのになあと思うほどのショートムービーだ。

このお仕事、ポルトガル語で「ホペイロ」(用具係)とも言うらしい。あるいはマネージャーとも。
もちろん用具だけにとどまらず、チーム全体あるいは個々の選手のサポートを一手に引き受ける裏方であり、選手がプレーに集中できるのは、この人たちの存在があるからだと言い切れる。
「試合を観られることはない」という一言が、ずんと胸に来た。

サッカーに限ったことではないが、いろいろな人がひとつひとつのチーム、ひとつひとつの試合を支えている。
常にそれを忘れないでいたいな、と思う。
できることなら、後押しの一翼を担いたい。
(観戦と課金ぐらいしかできへんけど)


おまけ。
レノ丸さんの衣装は、いつもとっても可愛い。
(ピンぼけでごめん)
岡山に合わせて、桃太郎にしてくれたんだな。
オレンジの女の子、ファジ丸は初めてと思うけどどうかな。

 

「あなた、ふぁじまるっていうの?」

「あなた、ふぁじまるっていうの?」

 

ではでは、温泉に浸かったら、山口アウェイの旅を楽しみますよー。

 

 

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