J2リーグ第37節ホーム戦。ファジアーノ岡山 VS V・ファーレン長崎
月末はハロウィン。
どこぞの都会で仮装イベントが定着して以来、本当に当たり前のように全国で催されるようになったのには驚きだ。
まあ、非日常を楽しむということなのだろう。
推しクラブのユニを着てマラソンを走るのも、一種の仮装かもしれないな。
というわけで、宇宙一可愛い鳥もこんな感じ。
おや、後ろのハロウィンデコレーション、かぼちゃはファジ丸さん仕様なんやな……。
この日は、ハーフタイムショーにしまじろうも来場。
子どもたちは大喜びだっただろうなー(うちは※しまじろうはやってなかったけど)。
※スポンサーベネッセさま「こどもちゃれんじ」:小さい子どもの通信教育大手
「ハッピージャムジャム」でファジ丸さんとしまじろうとお姉さん、チアの子たちに合わせてスタジアムも……あれっ、岡山よりむしろ、アウェイ席の長崎サポさんたちが、みんなめちゃくちゃ楽しそうに踊っているではないか。
ありがとうありがとう、こうでなくっちゃね。
なお、「ハッピージャムジャム」は、しまじろうの歌・ダンス人気投票で第一位を獲得した曲らしい。
確かにノリノリで楽しい曲! チャントにならんかな?
さて今節は、前節怪我で途中退場した濱田選手の場所にチェジョンウォン選手が入り、同じく負傷退場の中野選手に代わって赤嶺選手が先発。
ああー、赤嶺さんが入る独特の安定感。
まだゴールがないので「そろそろゴールがほしいでしょうね(DAZNアナウンサー)」といったような言葉をきくたびに、あのプレーオフ松本戦のこと、「がんばっていてなかなか結果の出ないとき、こういう(一発勝負の)ときに結果が出る」(うろ覚え)といった岩政さんのコメントを、しみじみと思い出す。
前半13分。
仲間選手がファールを受け、ペナルティーエリア前の良い位置からのフリーキック。
もちろん、キッカーは上田選手だ。
スタジアムが一体になって、タオルマフラーを回す。
この8月から、フリーキックの前に立つ選手たちの「壁」のルールが変更されているとのこと。
そういえば、今まで「壁」は味方と敵が入り乱れていて、「あれ早いもの順なのかな」とか思っていたんだけれど、今の壁は敵だけで、その中に味方(フリーキックを蹴る側)は入ってはいけないらしい。
そして、壁から1メートルは離れなければならないルールに変わったそうだ。
壁の前に増谷選手とチェ・ジョンウォン選手、その足の間に小柄な仲間選手がしゃがむ。
これでGKの視線を塞いでいるわけだ。
なるほど、止めるキーパーのほうとしては、キッカーの足が見えることはかなり重要なことなんだな(初心者ですすいません)。
そして、狙いすました上田選手の左足から放たれたシュートは、その壁の上をかすめ、GKの手に当たりながらもゴールネットの右上を揺らす。
おおおおお!
♪レッツゴー、おれたちーのー! うえーーだこーーーた!
元日本代表GKの前川さん(解説)によれば、わかっていても間に合わない「(キックの)スピード」は大きなポイントだそうだ。
もちろん、コースも素晴らしかった。
そして28分。
カウンターをクリアされたボールを上田選手がキープ。
横に展開して関戸選手からパスを受けた増谷選手が、ゴール前のエリアへ長いパスを出す。
ニア(イヨンジェ選手)→ミドル(赤嶺選手)→ファー(仲間選手)とボールが渡り、胸トラップからのシュートを叩き込む仲間選手。
あーなんかこれ、バレーの時間差攻撃みたいなやつ?
おとりというかダミーというか、それでも赤嶺さんはよく見たら触っているのかな、それで横にいる相手のDFが触れなくて、仲間くんにボールが渡ったのか。
それにしても、技ありのシュート、ほんま仲間選手らしい。
そのすぐ後、イヨンジェ選手の強烈ボレーシュートは、相手GKが今度はビッグセーブ。うーん、惜しい。
ところが前半41分。
まさかの!SB(センターバック)田中選手が負傷退場。
濱田選手に続いて、2週連続守備の要、ディフェンスリーダーが負傷というアクシデント。
なんということだ……。
急遽田中選手の後に入ったのは、増田選手だ。
サポーターは天皇杯2回戦・3回戦での彼の活躍(川崎戦での煽りも!)を知っている。
その象徴でもあるような、入っていきなりの力強いヘディング。
まさに、総力戦。
いつ出番が来てもいいように、準備している選手たち全員で。
後半に入り、なかなか岡山のシュートチャンスを活かせないままでいると、選手交代などで長崎の動きが活性化してくる。
クロスバーを叩いた赤嶺さんのヘディングシュートは、惜しかったなあ……。
そんな中、長崎の攻撃で69分に左から長いクロスが入り、ヘディングでゴール前に落としたところをそのまま玉田選手が押し込んだ。
落下点がドンピシャすぎて、これは止められない……。
次第に攻勢を強めてくる長崎。
72分、長崎の米田選手が中に切り込みながらすごいシュートを打ってきて「万事休す」と一瞬思ったが、一森選手はこれを咄嗟に右足一本で止める。
すごい。すごすぎ。
(DAZNのスーパーセーブに選ばれました)
選手を鼓舞する拍手とチャントが、次第に大きくなってスタジアムを包み込む。
ふんばれ! ふんばれ! ふんばれええ!
そして……
長崎の猛攻に守備陣がからだを張って守り抜いた結果、ファジアーノはプレーオフ進出に食い下がるための、貴重な貴重な勝ち点3をゲットすることに成功する。
岡山2-1長崎。
この厳しい試合を逃げ切れたことは、きっと力になるはず。
有馬監督の言葉「僕たちはチャレンジャーなんで」。
もう一試合一試合、積み重ねていくしかない。
あと少しで、手が届くかもしれない景色。
あーもう、ヒリヒリする。
そして、すでに寒いけど勝利のアイスは食べ続けるのだ。
よろしければ! 前回の長崎(アウェイ)はこちらどす。