鳥取砂丘らっきょう花マラソン大会、2019。
いやー、練習不足極まりない。
などと、言い訳大魔王化しているわけだが。
結論から言うと
「なんとか5キロ完走してらっきょうもらったやで」
である。
めでたし、めでたし。(完)
……で終わってしまうとブログにならないので、記録として書いておこう。
鳥取砂丘らっきょう花マラソン。
これが、正式名称だ。
まず、マラソン大会にしては長い名前が正確に覚えられず、
「鳥取らっきょうマラソン」
「花らっきょうマラソン」
などと間違えてしまうので、あまり検索に引っかかってこないかもしれない。
砂丘は走らないが、本当にすぐ近くにある。
実際、指定された駐車場は砂丘前のもので、たぶん多くの県外参加者が見物して帰るだろう。
らっきょうが名前に入っているのは、走るコースが「らっきょう畑」の中だから。
そして、らっきょうの花畑の中を走るので「らっきょう花マラソン」だ(たぶん)。
らっきょうはちょうど収穫前の季節。にらのような細い葉に小さな紫の花が咲く。
一面のらっきょう畑を抜けていく。けっこうアップダウンもある。
波立つ日本海に向かって降りていく長い坂。
(ここがキツイ)
そして、そこから緩やかに登る国道の坂。
(ここがさらに長くキツイ)
最初にエントリーしたのは、2016年だ。
ちょうど近場(でもないけれど車で行ける)の鳥取で、しかも10月というちょうど良い季節だったのもあり、完走目指してエントリー。
生まれて初めて「完走証」をもらったときは感動した……というよりは、しんどすぎて吐きそうだったー。
みんな、そうじゃないの?
今回は去年に続いて3回目の参加となったが……
ジムのランニングマシンでしか走ってない……まずい。
ランニングマシンは、ペースを掴むのには適しているのだろうけれども、実際に道路で走るともっともっとからだは重たく感じてしまう。
しかも前日、実家で戸外作業をやることになってしまい、1時間で引き上げて備えよう!とは言ったものの、そりゃ1時間で終わるわけもなく、結局ほぼやり切ってしまっての軽い筋肉痛。
ひゃっほーい!
(ほんまに言い訳ばかりしてんな)
当日、あちこち大量に湿布を貼って臨んだ5キロ。
記録更新は求めない、完走、完走が目的や。
そう言い聞かせて……それなのに、なんでみんなスタートからそんなに飛ばすんだよう!
(プロの方のアドバイス:周りがだーっと走ってもペースに惑わされず、自分のペースを守ること)
なるべく同じペースを保つように心がけようと努力しても、いかんせん自分のペースは遅すぎて、徐々に焦りを生むのだ。
こういうときは、「自分と同じぐらいの速さ&ずっと同じペースで淡々と走る人」が見つかれば、超ラッキーである。
たとえば、二人連れで走っている人。
よく走れるほうが、相手のペースにゆっくり合わせている場合が多い。
後半、小学生の高学年らしい息子とお父さんがいい感じで走っていたので、ついていくことにした。
途中で抜いたり抜かれたり、抜き返されたり。
だーっと走っては歩き、また走っては歩きしている人。
歩きながらゼリー飲んでる人。
5キロなのであまり飲み物を持っている人はいないのだが、自分は心の平安!と保険で、必ず持って走ることにしている。
大げさなんだけど(笑)
長い長い国道沿いをだらだら登る道、緩くても坂道だとだんだん息が上がってくるのがわかる。
父と子のランナーは、もうとっくの昔に先に見えなくなっていた。
やっとやっとやっと、ゴールへ上がる道が見えてきたときには、かなりグロッキーになっていた。
最後にほんのちょっと加速する力も残っていない。
ゴール前で、子どもたちにたくさん抜かされてしまった。
そして、なんとかゴール。
はーーー、一応40分は切れただろうか?
だいぶ先にゴールしていた相方が、ランナーに振る舞われているけんちん汁を持ってきてくれた。
あったかい。生き返る。
美味しい……。
本来なら並べば記録証を受け取れるのだが、何やら手違いがあったようで、「後日送ります!」とのこと。
いや、計測できてるなら全然OKですー。
同時ゴールとかでカウントできなかったのかなあ?
結論。
精進しますです!
J2リーグ第38節ホーム戦。ファジアーノ岡山 VS 栃木SC
この日はひとつ、大仕事を終えてからのCスタ参戦だったので、すでに体力はゼロに近かったものの、ホーム戦はこの日を含めて後2試合。
行かないわけには行かぬ。
(あっ二重否定だ)
クラブが年間入場者数一万人を目指す「チャレンジ1」(観客動員数平均1万人)は、残念ながら今年は達成できない見込みとはなったが、この日も企画が盛りだくさん。
Jリーグサポならおなじみの平畠啓史さん、通称「ひらちゃん」の出版記念サイン会には、長蛇の列が。
サイン会の後にはトークショーもあって、かなり盛り上がっていた。
もちろん、うちにもサイン本来たので読むぞー。
(Amazonへのリンクです)
続いて、元日本代表でファジに3年間在籍し引退した、加地亮さんのトークショー。
未だに加地さんは岡山のことをとても気にしてくれていて、本当に嬉しい。
来月のおかやまマラソン、ゲストランナーとして出走するのは以前から知っていて、本当に本当に同じコースを走りたかったけれども、引きが弱いので安定の落選(涙)。わーん。
加地さん、2時間切るって言ってたなー(笑)
でも、前回の大阪マラソンが初マラソンで、しかもタイムが4時間半ぐらいだったときいて、恐るべしはアスリートの身体能力。
今回はガチでサブ4(4時間切り)狙ってると思うぞ。
「皆さん、当日は金沢(アウェイ)行かないで、こっちで応援してくださーい!」
と言って場内爆笑。
ファジのユニを着て走ってくださる(ハーフタイムに贈呈式あった)とのことで、今年はファジ的にも盛り上がりそう!
去年ユニとファジ丸くん帽子で走ったときは、本当にたくさんのファジサポさんに応援してもらい、元気をいただいたのを思い出した。
でもごめん、そのとき金沢にいるわー。
それにしても、MCをしていたクラブスタッフの櫻内さん、大変トークがお上手で聞きやすかったし、おかやまマラソン4時間ちょっととかすごすぎ!
場内は最後のハロウィン仕様。
選手たちのハロウィン仮装イラスト、すごく良かったー。
そして宇宙一可愛い鳥は、この日も最高に可愛い。
さてさて、肝心の試合について、書いておかねば。
栃木SCは現在降格圏を争っており、大変に強い意志を持って闘ってくると予想していたが、思った通りだった。
「なんでこの位置にいるの栃木……」
球際激しいし、あっという間にボールがうちのゴール前に来るし、セカンドボール拾うの速いし、運動量落ちないし。
そんな中、ファジアーノはまさに値千金の先制点を勝ち取る。
前半8分、一森選手からのゴールキックを赤嶺選手と競り合った栃木の選手がハンドの反則を取られ、岡山はFK(フリーキック)を得る。
もちろん蹴るのは、前節素晴らしいFKを決めた上田選手だ。
ゴール前に弧を描いたボールを捉えたのは、前節負傷した田中選手の代わりにリーグ初先発していた、DFの要センターバックの増田選手。
身長190センチ、頭ひとつ以上抜けた高い打点から、そのまま相手キーパーギリギリをすり抜けて、左隅へゴール!
ああ……やったね増田くん!
これは、ほんまに嬉しい。
(そして本人もめちゃくちゃ嬉しそう)
有馬監督も言っていたように、チームのためにずっと準備していた選手がその結果を出す。
そして、この1点がまさに勝負を分ける、貴重な「虎の子」の1点となったのだ。
何度もファジアーノゴールに迫る栃木。
そのたびに、選手たちがからだを投げ出してクリアする。
GKの一森選手も、何度も倒れ込んだ。
がんばれー、がんばれー!
後半20分を過ぎて、なんとスタジアムの照明が一部消えてしまう、という珍しいアクシデントが。
それがちょうど、栃木が岡山のゴール内に攻め入っているときだったのは、後からDAZNで気づいた。
(現地では何が起きて中断したのか、最初よくわからなかった)
再開後、怒涛のように攻め入ってくる栃木に肝を冷やしたが、岡山のほうも惜しいシュートシーンもあり、本当に「バトル」であった。
そして、アディショナルタイムはなんと9分。
(ファジサポ全員の悲鳴)
ファジアーノは、3人の選手を次々と投入。
久しぶりに復帰してきた山本選手、前線へのボール運びがナイスプレーだったし、コーナーキックを勝ち取ったのは時間を使うという意味でも大きかった。
それにしても、長い、長い、本当に長い9分だったな……。
DAZNの左上、時間表示が100になってるの初めてみたよ!
そして、試合終了の笛。
ああーもう本当に、笛が吹かれるまでは何があるかわかんないから……。
(昨日の鹿児島と岐阜の死闘観ました)
良かった……本当に勝てて良かった。
そして、栃木サポさんの「あきらめてないから!」という叫びが胸を打つ。
あと、試合は4つ。
全部勝ちたい。勝とう。きっと。
J2リーグ第37節ホーム戦。ファジアーノ岡山 VS V・ファーレン長崎
月末はハロウィン。
どこぞの都会で仮装イベントが定着して以来、本当に当たり前のように全国で催されるようになったのには驚きだ。
まあ、非日常を楽しむということなのだろう。
推しクラブのユニを着てマラソンを走るのも、一種の仮装かもしれないな。
というわけで、宇宙一可愛い鳥もこんな感じ。
おや、後ろのハロウィンデコレーション、かぼちゃはファジ丸さん仕様なんやな……。
この日は、ハーフタイムショーにしまじろうも来場。
子どもたちは大喜びだっただろうなー(うちは※しまじろうはやってなかったけど)。
※スポンサーベネッセさま「こどもちゃれんじ」:小さい子どもの通信教育大手
「ハッピージャムジャム」でファジ丸さんとしまじろうとお姉さん、チアの子たちに合わせてスタジアムも……あれっ、岡山よりむしろ、アウェイ席の長崎サポさんたちが、みんなめちゃくちゃ楽しそうに踊っているではないか。
ありがとうありがとう、こうでなくっちゃね。
なお、「ハッピージャムジャム」は、しまじろうの歌・ダンス人気投票で第一位を獲得した曲らしい。
確かにノリノリで楽しい曲! チャントにならんかな?
さて今節は、前節怪我で途中退場した濱田選手の場所にチェジョンウォン選手が入り、同じく負傷退場の中野選手に代わって赤嶺選手が先発。
ああー、赤嶺さんが入る独特の安定感。
まだゴールがないので「そろそろゴールがほしいでしょうね(DAZNアナウンサー)」といったような言葉をきくたびに、あのプレーオフ松本戦のこと、「がんばっていてなかなか結果の出ないとき、こういう(一発勝負の)ときに結果が出る」(うろ覚え)といった岩政さんのコメントを、しみじみと思い出す。
前半13分。
仲間選手がファールを受け、ペナルティーエリア前の良い位置からのフリーキック。
もちろん、キッカーは上田選手だ。
スタジアムが一体になって、タオルマフラーを回す。
この8月から、フリーキックの前に立つ選手たちの「壁」のルールが変更されているとのこと。
そういえば、今まで「壁」は味方と敵が入り乱れていて、「あれ早いもの順なのかな」とか思っていたんだけれど、今の壁は敵だけで、その中に味方(フリーキックを蹴る側)は入ってはいけないらしい。
そして、壁から1メートルは離れなければならないルールに変わったそうだ。
壁の前に増谷選手とチェ・ジョンウォン選手、その足の間に小柄な仲間選手がしゃがむ。
これでGKの視線を塞いでいるわけだ。
なるほど、止めるキーパーのほうとしては、キッカーの足が見えることはかなり重要なことなんだな(初心者ですすいません)。
そして、狙いすました上田選手の左足から放たれたシュートは、その壁の上をかすめ、GKの手に当たりながらもゴールネットの右上を揺らす。
おおおおお!
♪レッツゴー、おれたちーのー! うえーーだこーーーた!
元日本代表GKの前川さん(解説)によれば、わかっていても間に合わない「(キックの)スピード」は大きなポイントだそうだ。
もちろん、コースも素晴らしかった。
そして28分。
カウンターをクリアされたボールを上田選手がキープ。
横に展開して関戸選手からパスを受けた増谷選手が、ゴール前のエリアへ長いパスを出す。
ニア(イヨンジェ選手)→ミドル(赤嶺選手)→ファー(仲間選手)とボールが渡り、胸トラップからのシュートを叩き込む仲間選手。
あーなんかこれ、バレーの時間差攻撃みたいなやつ?
おとりというかダミーというか、それでも赤嶺さんはよく見たら触っているのかな、それで横にいる相手のDFが触れなくて、仲間くんにボールが渡ったのか。
それにしても、技ありのシュート、ほんま仲間選手らしい。
そのすぐ後、イヨンジェ選手の強烈ボレーシュートは、相手GKが今度はビッグセーブ。うーん、惜しい。
ところが前半41分。
まさかの!SB(センターバック)田中選手が負傷退場。
濱田選手に続いて、2週連続守備の要、ディフェンスリーダーが負傷というアクシデント。
なんということだ……。
急遽田中選手の後に入ったのは、増田選手だ。
サポーターは天皇杯2回戦・3回戦での彼の活躍(川崎戦での煽りも!)を知っている。
その象徴でもあるような、入っていきなりの力強いヘディング。
まさに、総力戦。
いつ出番が来てもいいように、準備している選手たち全員で。
後半に入り、なかなか岡山のシュートチャンスを活かせないままでいると、選手交代などで長崎の動きが活性化してくる。
クロスバーを叩いた赤嶺さんのヘディングシュートは、惜しかったなあ……。
そんな中、長崎の攻撃で69分に左から長いクロスが入り、ヘディングでゴール前に落としたところをそのまま玉田選手が押し込んだ。
落下点がドンピシャすぎて、これは止められない……。
次第に攻勢を強めてくる長崎。
72分、長崎の米田選手が中に切り込みながらすごいシュートを打ってきて「万事休す」と一瞬思ったが、一森選手はこれを咄嗟に右足一本で止める。
すごい。すごすぎ。
(DAZNのスーパーセーブに選ばれました)
選手を鼓舞する拍手とチャントが、次第に大きくなってスタジアムを包み込む。
ふんばれ! ふんばれ! ふんばれええ!
そして……
長崎の猛攻に守備陣がからだを張って守り抜いた結果、ファジアーノはプレーオフ進出に食い下がるための、貴重な貴重な勝ち点3をゲットすることに成功する。
岡山2-1長崎。
この厳しい試合を逃げ切れたことは、きっと力になるはず。
有馬監督の言葉「僕たちはチャレンジャーなんで」。
もう一試合一試合、積み重ねていくしかない。
あと少しで、手が届くかもしれない景色。
あーもう、ヒリヒリする。
そして、すでに寒いけど勝利のアイスは食べ続けるのだ。
よろしければ! 前回の長崎(アウェイ)はこちらどす。
TM(トレーニングマッチ)はいいぞという話。
TMがトレーニングマッチの略だ、ということを知ったのは、ファジアーノ岡山の練習場「政田サッカー場」の見学に行くようになってからだ。
自分の本格的「政田デビュー」はかなり遅くて、ファジアーノがPO(プレーオフ。3位から6位の4チームが昇格の残りひとつのイスを争う)進出し、あと一歩で逃した2016年が終わってから、だったと思う。
「本格的」の意味は、単にチェアを買っただけなんだけど(汗)。
政田にはもう岩政さんも矢島くんもいなかったが、加地さんと豊川くんはまだいた年。
もっと早くから行っていればよかったなあ。
しつこくて申し訳ないのだが、サッカーはどどど素人である。
レベル的には、オフサイドが(言われたら)やっとわかるぐらいだろうか。
そんな初心者だけれど、トレーニングマッチは素直に「面白いなー」と思うのだ。
トレーニングマッチとは、大雑把に言うと「他チーム(他クラブ)との練習試合」のことである。
(ちなみにチーム内の練習試合だと「紅白戦」)
相手はJクラブだったり大学生チームだったり、様々である。
今回、徳島との公式試合の次の日、同じ徳島が今度は政田にやってきて岡山とトレーニングマッチをするというので、行ってきた。
天気も良く、この時期にしてまだ暑さが。
日傘を持参してよかった。
すでに駐車場は大きなほうが埋まり始めていて、たくさんのサポーターが試合開始を待っていた。
よそのクラブの練習場には行ったことがないので、これが多いのか少ないのかはわからない。
さて「トレーニングマッチはいいぞ」と思う理由のひとつに、スタジアムとはまったく違った雰囲気を味わえることをあげたい。
明らかに違うのは、「音」だ。
スタジアムでのアップ時は音楽が鳴っているし、試合になれば両チームの途切れることのない(ちょっとはあるけど)応援と大歓声に包まれるが、ここは練習場だしあくまでも見学なのだからそれらがない。
(もちろん、ゴールが決まったときの拍手とかはあるけれど)
初めて政田に行ったとき、ボールを蹴る音の大きさに驚いた。
あ、サッカーボールを蹴ったらこんな音するんだ……というような。
そして、選手たちの「声」である。
本当は常に選手たちは声を掛け合っていて、それが止まることはないのだ……これも、政田に来なければ体感できなかった。
もちろん、試合中も「お互いにコミュニケーション取ってるんだろうなー」とは頭ではわかっていたけれど、実際にそれを聴くのとは全然違う。
ゴールの後ろに座ることがほとんどなので、ゴールキーパーの声が一番よく聴こえる。
そして、一番声を出しているのも彼らだ。
ゴールキーパーと言えば「守護神」などと言われるように、ゴールマウス(ゴールの前らへん)を守る最後の砦、スーパーセーブ!という印象が強いのだけれど(実際そうである)、実は最後尾からチームに対して状況に応じた指示を出す「コーチング」を行う、という大事な役割があるということを知った。
DFに声をかけているのをみて、ああやって修正していくんだなあと。
もちろんフィールドの選手たちも、お互い声を掛け合って試合が進むのは、たぶんどの競技も同じだろう。
ファールを取られて思わず「えーなんでー?」っていうのが聴こえたり(笑)
これらの音に加えて、フィールドが近いことでスピード感や迫力がずんとプラスされ、また角度的に選手目線に近いという違いも。
スタジアムの上の方やDAZNでいつも眺めている風景とはまったく違う、うーんなんといったらいいのか、生命力に溢れた感じがダイレクトに伝わる、それがトレーニングマッチなのだすごい!
……と勝手に思っている次第だ。
たぶん「トレーニング」なので、勝ち負け以上に何か戦略的なこととか、課題とか試行とか、そういうことも視野に入れていたりするのだろうかなあ。
わからんけど。
また、練習場で選手とほぼ同じ角度で見学していると、あっちがあいてるとかこっちにスペースがとか、それはDAZNやテレビ放映(もしくはスタジアム)で神の目線でこそ見えることでもあって、プレーする選手たちはまったく違う、フラットな風景を見ていることがよくわかる。
選手から目線では、ここでシュートを打ってもコースが消されている、ここなら飛び込める、みたいなことなんだろうなあ。
ちゃんと見る人が見たらわかるんだろうけれども(解説の人とか)。
そして、トレーニングマッチは公式戦ではない分、とても平和である。
推しの選手たち!が躍動するのを、「よきかなよきかな」と極めて穏やかな気持ちで試合を追うことができるのだ。
まあ、公式戦だって「よきかなよきかな」だけどね!
さて、次はホーム長崎戦。
先行入場の申し込みも終わったが、こればっかりは引きの弱さでなかなか前のほうにはならない(涙)。
そして、このチームで戦えるのもあとわずか。
増してくる寂しさを振り払いながら、少しでも後押しをしていけたらいいなあと思うのであった。
J2リーグ第36節アウェイ戦。徳島ヴォルティス VS ファジアーノ岡山
ああー、残念。
PO(プレーオフ)圏内を狙うファジアーノにとって、今節の敗戦は非常に痛い、口惜しいものになった。
上位陣の中で京都が負けたことによって、6位以内に滑り込むチャンスがあったのだけれど、逆に徳島に上回られてしまうことに。
徳島ヴォルティスは、岡山といわゆる「相性が良い」データがある。
個人的には「相性」などというものはほぼ信用していないのだけれど、徳島ヴォルティス的に言えばファジアーノ岡山は因縁の相手であり(徳島のJ1昇格のチャンスを潰したという過去)、ここ数年岡山が勝利し続けていたということからも、今回の勝利では随分と酒がうまかったと思う。
(わあーーーん)
去年は開幕戦が徳島アウェイで、徳島出身の俳優でサッカー好きだった大杉漣さんの追悼があったことはまだ記憶に新しい。
その試合では、移籍してきたばかりの仲間選手が、途中出場であっという間にレッドカードを食らうというおまけもついたが、仲間くんはくさらずに努力してまたたく間にチームの得点源となり、今ではイヨンジェさんと共にファジにはなくてはならない二本柱となっている、と付け加えておこう。
さて、この日は台風の影響もあったかどうかはわからないが、大変に風が強い日であった。
たぶんコイントスに勝った岡山は風上を選択、先行逃げ切りを狙う。
先制点はいきなり、開始5分だった。
GKのキックを喜山選手がカット→関戸選手が相手をかわしながらパス→パスを受けた仲間選手が、切り込みながらシュート!
うおおおお、と盛り上がるアウェイ席。
思わず知らない人とハイタッチする、アウェイゴール裏の良さ。
……あれっ、この日ハイタッチした人、別のアウェイでハイタッチした記憶があるような?
しかし、有利な風上のうちにほしいほしい追加点がゲットできず、試合はそのまま後半へ。
そして、後半いきなり早い展開からの徳島ゴール。
ゴール前で、選手同士が重なってしまったようだ。
さらに後半11分、風に乗ったかのように、何かとても綺麗に崩されての逆転ゴールを決められてしまう。ああー。
「名手一森も、ここは反応しきれず」(DAZNアナウンサー)
そして、解説の方の
「この1点は大きいですよ」
という言葉とおり、その1点が風向き超不利の中で大きくのしかかる。
試合はそのまま、徳島2-1岡山でゲームセット。
前半よりは少ないものの、上田選手のFK(フリーキック)などチャンスもいくらかあったけれど、追加点を奪うことはできなかった。
後半徳島の選手も躍動していたが、それに加えて強風は大きな敵であった。
ここに来て、順位の直接対決でのこの敗戦は痛い。
しかも、ゲーム途中の前半にはDFの要のひとり濱田選手が、そして後半には若きFW中野選手が負傷により退場。
後でクラブから発表されたが、濱田選手はギリギリ最終戦に間に合うかどうか、中野選手に至っては手術が必要という重傷……後半戦のこの時期の怪我、選手の無念を思うと本当につらい。
ここ一番の戦いに破れて肩を落とし、口惜しさをこらえて頭を下げる選手たち。
それでも、海を超えてやってきた二千人近いファジサポは、大きな拍手で出迎えた。
まだ終わったわけじゃないから。
そして、ファジアーノコールは続いた。
選手の最後のひとりが、スタジアムのロッカーへの入り口に消えるまで、ずっと。
応援することしかできないし、応援の期待に応えたいという選手の気持ちを後押ししたい。
「まだだ、まだ終わらんよ!」
さて、徳島はアウェイなんだけれども、キックオフが14時からだったため普通に日帰りで特に観光もなし。
高速道路の出口は、鳴門ICがスタジアムに一番近い。
公式サイトには駐車場の一覧がわかりやすく画像になっており、さらに素晴らしいのは、各駐車場の「満車」表示がリアルタイムで更新されること。
ああ、もうここいっぱいだー、みたいなのがわかるのは大きい。
自分たちが目指した駐車場は、まだ誰も来ておらず
「ここかな? ほんまにここかな?」
と言っていたら、警備員の方がたくさんの車を引き連れて来られたので、たぶんもっと近い他の駐車場から誘導されてきたのだろう。
しかも駐車料金がタダだし……やはり大塚製薬の土地なのだろうか?
駐車場問題で悩むクラブは多いと思うので、これはすごいことだし、やはり大企業にスポンサードされることの大きさを実感したのであった。