立ち向かう楽観主義、ふたたび。

ケアマネさんと工事業者(福祉用具屋)さんとの打ち合わせ。

前回の記事「親が介護認定を受けることになった。」 で顔合わせしたケアマネさんが、手すりをつけてくれる業者さんを連れて、具体的な取付場所などを打ち合わせするためにやってきた。

 

yukumio.hatenablog.jp

来てくださったのは、「福祉用具の貸与(レンタル)」と「住宅改修(工事)」を両方手がけている会社だ。挨拶もそこそこに、とりあえずは気になっている場所を見てもらうことに。

 

ひとつめは勝手口だ。
基本的に、お客さんの出入り以外には玄関を使わない家なので、勝手口の「使い勝手」は重要事項である。
「段差」は足腰に負担がかかるため、自力でからだを支えるのが難しい場合は、手すりにつかまるととても楽だ。小さなイスがあれば、座ってゆっくり靴をはけるという話も出たけれども、むしろ手すりにつかまったままさっと靴をつっかけたほうが楽かもしれない、とも感じた。
こればっかりは、本人がやってみなければわからない。

 

勝手口の片方の壁には、義父が昔自分で取り付けた手すりもあるのだが(日曜大工が特技)、全体的にからだを支えることができるように、レンタルの両手すりを設置してみることになった。
高さの違う床とたたきを段違いのポールで支える。便利なものがあるなあ。

勝手口用の手すりはこんな感じ。段差対応。

勝手口用の手すりはこんな感じ。段差対応。

寝室には、ベッドから起きあがるための手すりをレンタル。
手すりの下に1センチほどの薄い鉄板が付いていて、それをベッドの下にしっかりかませる。
「ベッドが傷みますが……」と言われたが、「全然大丈夫です!」とそれに決めた。

 

そこからトイレまでの動線
夜中に起きて、トイレに行くときのための手すりを検討する。
廊下の両側にはだーーーっと窓が続いており、反対はだーーーっと障子が続いている、いわゆる昔の家なので、ここに手すりをつけるのはなかなか設計的にも難しい。あーだこーだ言いながら、結局は使わない障子側に手すりを設置することで落ち着いた。
ポールや手すりの位置を考えるのに、マスキングテープを持ってこられていて、なるほどなあと。
これと同じく、居間からトイレまでの手すりもあれこれ検討して、だいたいプランが固まった。

 

トイレは、手すりをつけるところと、レンタルの手すりを置くところを決める。
洋式トイレには、かぱっとトイレ全体を囲む便利な手すりがあり、これだと立ったり座ったりするのにちょうどいい。また、昔の家なので男子トイレなるものがあるのだが、そこにも手すりをつけることになった。

洋式トイレ用手すりのイメージ。立ち上がりやすい。

洋式トイレ用手すりのイメージ。立ち上がりやすい。

その他、日常に使う杖もレンタル。だいたい月100円単位で借りることができ、気に入れば買い取ることも可能だ。
イマドキの杖はとても使いやすくなっていて、杖の先が3本やら4本やらに小さく分かれていて、自立できるようになっているものもある。病院や買い物など、外出したときにこれは便利だなと思う。

 

だいたいの打ち合わせが終わり、業者さんが設計図をひいている間に、ケアマネさんと契約書を取り交わす。重要事項の読み合わせから始まり、契約書には割り印など、不動産のやりとりのときと同じだ。(そういうのでしか契約書を経験していない)

やがて工事が終われば、もう少し暮らしやすくなるのは確かなのだけれども、今の慣れた状況を何か変えたり、新しいことを取り入れたりすることには、たとえ便利になると頭ではわかっていても、どうしても拒否反応が出てしまうのだろうな、と年老いた親をみていて思う。結果的に「良かった」と思える、というところを着地点にして、本人を置き去りにしないよう、引き続き根気強く話をしていきたい。

 

 

 

 

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