立ち向かう楽観主義、ふたたび。

レンタルの手すりを取り付ける。

介護認定に関わる様々なサービス、なにひとつ知らないことばかりで本当に日々勉強だ。
だいたい、介護保険料は40歳になると国保や健保の保険料に上乗せして全員が払うことになっている、という基本的なことすら知らなかった!

65歳以上になると、年金から天引きあるいは納付書などで納付する。
なお、介護保険財源の半分は税金、残り半分がそれらの保険料で賄われているということだ。

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さて、前回「ケアマネさんと工事業者(福祉用具屋)さんとの打ち合わせ。」で「レンタル」部分と「住宅改修(工事)」部分の段取りが整い、工事に先駆けてまずレンタルの手すりを取付にきてもらった。

 

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 勝手口の手すりは、前記事で「こんなの」と紹介した段違いの手すりの片側だけのもの。勝手口の壁には、大工仕事得意な義父が家を建てた頃につけた手すりがあり、その反対側にレンタル手すりを置くことで、両手でしっかりつかまって段差を降りられる。滑り止めマットもあってしっかり立てるので、その先に靴を置けばいい感じだ。

 

業者さんに聞いたところ、片側置き手すりの重さはだいたい30キロぐらいはあるとのこと。ぐらぐらせずしっかり支えられて、試しに使ってみた両親もとても気に入った様子で良かった。
ちなみに、介護保険を使わない実費で購入した場合だと、10万円以上かかるものらしい。自分実家の親にもいいなと思ったけれど、介護認定とはほど遠いからこれはお高いなあ。

 

そして、ベッドの枕元当たりにも、差し込み式の手すりをつけてもらう。横になるとき、特に起きあがるときには助けになりそうだ。
手すりの伸びた下には1センチほどの鉄板が付いており、それをベッドの下に差し込んで固定する。業者さん、がんばってベッドを持ち上げ、鉄板を滑り込ませた。

それから、本人を呼んで手すりをうまく使うコツを教えてもらう。
ベッドに設置された手すりに沿ってまず腰を下ろし、手すりを持ってからだを支えながら横になる。起きあがるときは、できれば両手を伸ばして手すりをつかめば、楽にからだを起こせる。まあ、これも慣れだろう。手すりの位置などは後からでも動かすことができるのがいい。

ベッドに後からつける手すり。こんな感じ。

ベッドに後からつける手すり。こんな感じ。

最後に、跳ね上げ式の突っ張り手すりをつけてもらった。
壁のない部分を移動するときやつかまりたいとき、こういった突っ張り棒は非常に便利だ。
天井が丈夫であることが条件だけれども、突っ張り棒2本の間に手すりがあるタイプ。見上げると、天井に突っ張った部分はわりと大きい。そして、手すり部分は上に跳ね上げることができる。たまにその間を通ったり荷物などを通したいような場所に使う。跳ね上げるためにはけっこう力がいるので、その操作はたまに来る家族だけがすることにした。

 

天井に突っ張るタイプの手すり。この真ん中部分が跳ね上げ式になる。

天井に突っ張るタイプの手すり。この真ん中部分が跳ね上げ式になる。

分厚い福祉用具のカタログを見ていたら、本当にいろいろな便利な補助用具があるなあというのが素直な感想だ。安全を第一に考えてあるからどれもゴツイけれど、安心感があるのはいい。カタログを一冊いただけたので、時間があるときじっくり見てみよう。

 

両親の反応は、概ね良かった。使う前は
「そんなものはなくても大丈夫」(今まで大丈夫だったんだから)
という気持ちも多少あったとは思うが、それにしてもやはり実際に使って体験してみると、「便利さ」がいかに自分たちを楽にしてくれるか、ということを実感できるのだろう。もちろん、今まで大丈夫だったとしても、それは不自由を何とか誤魔化しながら折り合ってきたわけなので、楽であること、安全であることを考えても今回の流れはとても良かった。

 

追って住宅改修の認定が降りれば、廊下にも手すりがつく。壁の代わりに障子につかまって穴を開けることもなくなるだろう。昔の家なので、壁が少ない分手すりをつけるハードルが高そうだったから、その工事が終われば一息つける感じだ。
何とか家族が力を合わせて、うまく運んでいくといいなと思う。

 

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