立ち向かう楽観主義、ふたたび。

高知、ちょい巡り。空も海も川も青い。【アウェイツーリズム】(後編)

まさかの・後編すみませぬ。

 

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もう、文章が長いのは昔からの癖なのでしゃーない、と諦めの境地(いやむしろ開き直り)。
というわけで、モネの庭だけ(つまり午前中)で中編が終わってしまった。
お土産ショップで、最近のアウェイ旅定番のお酒を嬉々として買う相方。

 

お土産。純米酒「慎太郎」と柚子ワイン。

お土産。純米酒「慎太郎」と柚子ワイン。

高知産の柚子を使った柚子ワインは柑橘が強すぎず、ジュースのようにさらっと飲めてしまい、あっという間になくなってしまう。
激動の時代を駆け抜けた中岡慎太郎に捧げられたという「慎太郎」は、高知の地酒「美丈夫」の純米酒だ。
くせがなく、すっきりした味わいで飲みやすい。

 

(先日の新潟戦、久々の勝利にこれで乾杯)

 

さて、「モネの庭」を堪能した後は愛媛へと向かうわけだが、時間があるならもう少し観光したいね、ということになった。
だが、桂浜など有名な場所はとにかく暑い。
どこか暑くないところと言ったら?

 

高知県の川が美しいのは四万十川が有名だが、四万十までは遠い。
もう少し近場で、最近話題になっているらしい仁淀川という川があり、その上流にとても美しい場所があると言う。

 


「仁淀ブルー」というらしい。

 


せっかくここまで来たのだから、ちょっと行ってみて、もしアレだったら(何がアレかわからぬが)引き返し、高速で愛媛に行こうということに。

 

 

それがね……

 

 

とんでもない場所にあったんやで!!!!!
おほほほほほほ。

 

 

……とだけ言っても、なんのことやらさっぱりだろう。
相方は山育ちで、わりと山ドライブも手慣れているのだが、美しい仁淀ブルーは、とってもとっても細くて長い山道の果てにあった。
(ということを知っていたら、やめたかもと思うぐらいの道)

 

 

仁淀川も、下流のうちは余裕を持って景色も楽しめたのだ。
下流でも大変美しい景色である。
沈下橋(橋脚が低く欄干もないので、増水時には沈んで見える細い橋)など、見どころもある(渡っている車を見たがギリギリで恐ろしかった)。

 


高知の海沿いを車で走っていると、誰ひとり海水浴をしていなくて、「こんなに青い美しい海なのにな?」
と思ったら、どうやら高知の人はみんな川遊びをしていたのだった。
もしかして、太平洋だし波が高くて遊泳禁止なのかな?
(高知の人、違ってたらごめん)

 

 

そして、車は狭い山道へ入っていく。
いや、狭いなんてもんじゃない。とても狭い。めっちゃ狭い。
ウルトラスーパー狭い。
鬱蒼と茂る山の中、カーブに次ぐカーブ。
そして、カーブを曲がるたびに叫ぶ。

 


ひぇえええええ!

 

ぬおおおおおおお!!

 

イヤアアアアアアアア!!!

 

 

これ、向こうから車が降りてたら、完全に詰むやん。
待避所もロクにない。
えっ、「警笛鳴らせ」の標識?
ラクション鳴らさなあかんとか、もしアウトドア系の白くてデカイRV車とかSUV車が来たら、どうしたらええねん。

 

 

という自問自答&ギャイギャイわーわー大騒ぎしながら、いつになったら着くのか、長いくねくね山道を登っていく。
てか、もう行くしかない。帰れま10

 

そして……
ようやく、ようやく駐車場に到達した。
このあたりは、安居渓谷というらしい。
そして、ここまでの細い酷道!にも関わらず、たくさんの車で駐車場が溢れていることに、まず驚く。

 

 

こんな山奥!

こんな山奥!

 

3分の2は「仁淀ブルー」を観に来た観光客、残りはわざわざここまで川遊びをしに来た土佐っ子たちだ。家族連れが多い。
すげえ……(ただただ感心)
自分たちが到着した頃には、もうお昼を大分過ぎていたので、浮き輪を持って上がってくる子どもたちも。

 

それでも、ここまで来たんだから、噂の清流を見て帰らないとね?
山の上でも、日なたは日傘を差すほどには暑いけれどね……。

 

日陰はこのように涼しげなのだけれど

日陰はこのように涼しげなのだけれど

 

 

雨上がりで滑りやすい道を、注意しながら川のほうに降りていくと、とたんに透明な水を湛えた上流が姿を現した。

 

水の色が!

水の色が!

 

水がこんなに澄んでいる。まさに清流

水がこんなに澄んでいる。まさに清流

 

ああ、こんな美しい清流を観ることができて、ここまで(運転する人が)すっごく大変だったけど、報われた気分。

 


この上流でいわゆる「仁淀ブルー」と言われる神秘的な青を観ることができるのは、だいたい8月の中旬から1月頃ということなので(この日は8/4)、まだブルーグリーンといった感じだけれども、それはそれで目が覚めるような鮮やかさだ。

 

美しいエメラルドグリーン。近くでは泳ぐ人たちも

美しいエメラルドグリーン。近くでは泳ぐ人たちも

 

 ゴツゴツとした大きな石や岩場も多くあり、水に近づこうと思うならスニーカーなど、歩きやすい靴が超絶おすすめ。
思わず、しゃがんで手を水につけてみる。
こんなに暑いのに、ひんやりととても冷たい。

 

仁淀ブルーの象徴、水晶淵。これがもっと青くなるのだな

仁淀ブルーの象徴、水晶淵。これがもっと青くなるのだな

 

この「水晶淵」に降りるところは、看板がちょっと分かりづらかった。あと、滑りやすそうなので足元注意。

 

別角度から。何度でも写真を撮りたくなるね

別角度から。何度でも写真を撮りたくなるね

 

はぁあ。ため息。
泳げたらサイコーだとは思うけれども、泳げま10。

 

ちなみに、近くには宿泊所などもある。
それにしても、車でここまで上がってくるのが(以下略)

 

十分に堪能したところで、試合の時間も迫っており引き上げることに。
だが……またあの道を下っていくのは剣呑だ。
「混雑時は迂回路へ」という看板に従い、そのまま上に少し登って迂回路を経由することにした。

 


途中の別の駐車場でヒヤヒヤすれ違いはあったが、その先の迂回路に入ってからは、かなり長い迂回にも関わらず一台もすれ違うことがなく、一気に山を降りる。
良かった……良かった……。
(というか途中に民家があったことに驚く)
今回のこの「安居渓谷」への登り道、相方とのドライブ歴のうちで5本の指に入るすんごいすんごい細道でござった(語彙)。

 

 

さようなら、美しい原生林と限りなくグリーンに近いブルー。

 

 

山を降りたら、ここからは愛媛に向けて一直線だ。
けっこうギリギリかも?

 

 

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