立ち向かう楽観主義、ふたたび。

住宅改修で手すりの工事をする。(居宅介護住宅改修)

前回、レンタルの手すりを持ってきてくれた業者さんが、今度はいわゆる「居宅介護住宅改修」としての手すり工事を施工してくれた。


 

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取り付ける手すりはいくつかある。まずは、壁に直接取り付ける手すり。居間からトイレに行くために使う。
動線内の壁際にずらずらと並べてあった不用な家具を、すべて業者さんにどけてもらう。あいた壁に手すりをつけるのだ。


今までは、家具につかまりながらぼちぼち移動していたので、所狭しと置いてあった家具にも動線的にはそれなりの意味がある。ケアマネさんのそんな話をきいて、なるほどと思う。だが、手すりをつけられるなら、それにまさるものはない。

 

どける家具は中身を別に移したのでまったく不用なのだけれど、自分の家のものを「勝手にどっかに捨ててないかどうか」は気になるようだ。こういうときは、ちゃんと置いてあること、勝手に捨てたりしないことを明言しておく。
「まあ置いておいてくれ」という気持ちは、世代に共通するものなのかもしれない。いわゆる「実家の片付け」ではいつも壁になる大きな問題なのだ。

 

手すりは他に、男子トイレの中につけてもらった。男子トイレと洋式トイレが並んでいるうち、洋式トイレには前々回、レンタルのものを置いて、便利に使っている。

 

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男子トイレのほうは立って使うことが前提なので、工事で直接壁に取り付けてもらった。両側の壁と、前の壁、合わせて3箇所だ。


自分たちの感覚だと、よっこらしょと座れる洋式トイレのほうが楽じゃないかと思い、本人にもそのように言ったのだが、やはり男子トイレを使いたいとのこと。自分の足で立てるうちはそうしたい、あるいは長年の習慣はそうそう変えられない、ということなのだろう。

 

もうひとつ、これが一番大きな工事なのだが、寝室からトイレまでの長い廊下、そこに手すりをつけてもらうものだ。
難しいのは、この家が昔の農家の造りで、廊下を挟んだ片側は壁のない掃き出し窓、もう片側は柱以外は障子で区切られている、という点だ。田舎のほうだと、こういう家がほとんどだろう。

 

前回、業者さんと打ち合わせした結果、使っていない部屋の前を通るので、思い切って障子を開けないことにして壁とみなし、そちら側にT字型の手すりを取り付けてもらうことになった。

 

工事は、数時間で終了。
出来上がったぴかぴかの手すりを、さっそく両親に試してもらう。
ゆっくりと伝って、全部の手すりを触ってもらったが、すこぶる満足そうだ。
これで、家の中で杖を使わなくてすみそうなのは大きい。

新しい手すりがついた!

新しい手すりがついた!

 

住宅改修は「1割から3割負担」とのことで、我が家の場合は所得もなく1割負担である。
つまり、もし10万円の工事費なら、1万円の負担ということだ。ただ工事費には限度額があり、要介護度にかかわらず20万円までということになっている。

 

また、支払いの方法は2種類ある。
ひとつは「償還払い方式」で、最初に全額払って後から自治体が償還する方法、もうひとつは最初から自己負担分を支払う「受領委任払い方式」である。これは、契約のときにケアマネさんから「どちらにしますか?」と言われて選んだのだが、自治体や工事事業者などにもよるようだ。

 

ケアマネさんに相談

→家族に聴き取りつつ事業者さんも一緒に相談

→改修プラン作成→見積書の提示

→ケアマネさんが自治体に事前申請

→保険給付許可降りたら工事(終わったら支払い)

→市町村に事業者が書類提出(費用や写真など)

→市町村が確認、改修費支給

 

 

というのが、だいたいの流れだろうか。
(支払い方式によって若干違うかもしれない)


介護保険、使えるなら使うのが一番いい。何より一番のハードルは親を説得するということなのだけれども。

しかし……この日、新しい問題が勃発した。大事なものをきちんとしまっておいたのだが、それがどこか忘れてしまうという。ううむ。
まあ、自分でもこういうことはままあるので、人のことはさっぱり言えないのではあるけれども、それにしてもハンコがないぞ!!!

 

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